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診療の合間に同じ説明を繰り返したり、パンフレットを渡しても読んでもらえなかったりと、「伝えたいことが伝わりきらない」と感じる場面は少なくありません。動画は、その説明の負担を軽くし、患者さまの理解を助ける手段のひとつです。

この記事では、クリニックで医療動画をどう活かせるかを、実際に制作した啓蒙動画の事例を交えながら、患者さまへの説明、院内案内、採用の順に整理します。

医療動画が「文章だけでは伝わらない」を補う理由

文章やパンフレットには、必要なときに読み返せる利点があります。一方で、手順や理由、注意点のように順を追って理解してほしい内容は、文字だけだと読み飛ばされやすくなります。

動画であれば、映像と音声、字幕を組み合わせて、順番に沿って伝えられます。院内で口頭で説明していた内容を動画にしておけば、スタッフが毎回同じ説明に時間を使わずにすみ、患者さまも自分のペースで見直せます。動画は人の説明を置き換えるものではなく、説明を助けて負担を分散させる道具だと考えています。

クリニックでの医療動画 活用事例・4つの使いどころ

医療動画は、目的によって作り方も見せる場所も変わります。ここでは、優先度の高い順に4つの使いどころを紹介します。

患者さまへの啓蒙(病気・治療・予防の説明)

もっとも活用しやすいのが、病気や治療、予防について患者さまへ伝える啓蒙動画です。診察室での説明を補い、受診の必要性や日々のケアの意味を、落ち着いて理解してもらう助けになります。

弊社で制作した例として、千葉県保険医協会様からのご依頼で、次の2本の啓蒙動画を編集しました。いずれも公開されています。

どちらも、専門的な内容を一般の方が理解しやすい流れに整理し、なぜ通院やケアが必要なのかが伝わることを目的にしています。こうした動画は、待合での放映や、ホームページ・SNSでの案内など、複数の場所で使い回せます。

院内案内・待合説明(受診の流れ・持ち物・検査前の準備)

次に使いやすいのが、受診の流れや持ち物、検査前の準備といった院内案内です。初診の手続き、予約の取り方、検査前の食事制限など、毎回説明している内容を動画にまとめておくと、受付やスタッフの説明負担が減ります。

待合のモニターで流したり、予約確認メールやホームページにリンクを載せたりすることで、来院前に見てもらうこともできます。同じ内容を繰り返し伝える場面ほど、動画の効果が出やすいと感じています。

採用・求人(職場やスタッフの雰囲気を伝える)

採用でも動画は役立ちます。求人票や文章だけでは伝わりにくい、院内の雰囲気や一緒に働くスタッフの様子、一日の流れを短い動画で見せると、応募前の不安が和らぎます。

採用動画は、ホームページの採用ページや求人媒体、SNSと組み合わせると伝わりやすくなります。応募者が、ここで働く姿を想像しやすくなることを目指します。

SNS・YouTubeでの情報発信

啓蒙動画や院内の取り組みは、SNSやYouTubeでの発信にも活かせます。ただし、発信は続けることが前提になるため、無理のない本数と目的を決めてから始めることをおすすめします。まず1本を作り、患者さまや求職者の反応を見ながら広げていく進め方が現実的です。

事例から見える「伝わる医療動画」の共通点

これまで医療啓蒙動画を編集してきて、伝わる動画にはいくつかの共通点があると感じています。

ひとつは、作る前に「誰に、何を、どうしてほしいか」を決めていることです。患者さま向けなのか求職者向けなのかで、言葉も長さも変わります。もうひとつは、専門的な内容を、正確さを保ったまま平易に整理していることです。そして、動画を単体で終わらせず、ホームページや院内の掲示、SNSなど、見てもらえる場所とつなげていることです。

医療動画を安全に活用するための注意点

医療動画では、内容の正確さと個人情報への配慮が欠かせません。病気や治療の説明は、医療者による確認を前提にし、効果を誇張したり、断定的な表現を使ったりしないようにします。

また、患者さまやスタッフが映る場合は、撮影と公開について本人の同意を得ることが必要です。院内で撮影する際は、他の患者さまが映り込まないよう配慮します。医療広告に関わる内容は、関連するガイドラインを確認しながら進めます。弊社の支援は診療行為ではなく、情報を分かりやすく伝えるための企画・撮影・編集です。

制作の進め方と対応範囲

弊社では、まず動画の目的と対象者を確認するところから始めます。そのうえで、企画、撮影、編集までを一貫して対応します。既存の素材を活かした編集のみのご依頼にも対応します。

私自身は動画編集を5年続けており、これまでに100本以上の動画を手がけてきました。医療の啓蒙動画に加えて、さまざまな分野の動画に関わってきた経験をもとに、目的に合った構成と見せ方を一緒に考えます。料金は、内容と分量によって変わるため、個別のお見積もりでご案内しています。

まとめ

医療動画は、患者さまへの説明、院内案内、採用と、クリニックのさまざまな場面で負担を軽くし、伝わりやすさを高める手段です。まずは説明に時間がかかっている場面や、文章では伝わりにくい内容を一つ選び、そこから小さく始めるのがおすすめです。

どの場面で動画が役立ちそうか整理するところからでも構いません。医療動画の活用について相談したい院長先生は、medi@ryozenpro.com までお気軽にお問い合わせください。